農口尚彦研究所
“酒づくりの神様”がつくる酒
日本で最も有名な杜氏のひとりとも言われる農口 尚彦氏。一度現役を退くも、その技術と精神を受け継ぐべく7名の若き蔵人が集いました。こうして、農口氏にとって生涯最後にして最高の「魂の酒」づくりが、2017年に始まったのです。
寝ても覚めても、頭をめぐるは酒造りのこと。そんな農口氏から、お酒を愛するすべての方へ届ける恩返しの一本です。
“酒づくりの神様”がつくる酒
日本で最も有名な杜氏のひとりとも言われる農口 尚彦氏。一度現役を退くも、その技術と精神を受け継ぐべく7名の若き蔵人が集いました。こうして、農口氏にとって生涯最後にして最高の「魂の酒」づくりが、2017年に始まったのです。
寝ても覚めても、頭をめぐるは酒造りのこと。そんな農口氏から、お酒を愛するすべての方へ届ける恩返しの一本です。
“手で見る”匠の酒づくり
長い歳月の中で育まれてきた醸造技術と、世界に誇る日本の酒文化。
目に見えない微生物の動きを“手”で読む――、そんな職人の間で代々受け継がれてきた、米で麹をつくる“醸(かも)し”の技術。造り手の真心がそのまま味に反映される、嘘偽りの利かない酒造り。だからこそ「本当にうまい地酒」を妥協することなく目指す酒蔵があるのです。
飛騨の麓で生まれる匠の吟醸酒
酒造り一筋、15代。岐阜県は飛騨高山の麓に位置する上二之町で、江戸時代より続く技術を守る杜氏たちがいます。
建物の消失、再建など紆余曲折を経ながらも“飛騨の匠”と呼ばれた技術は健在です。飛騨高山で唯一の吟醸蔵から届く、大切に育て上げられた吟醸酒。春先から夏には「純米大吟嬢 生酒 氷室」を、晩秋から冬にかけては「大吟嬢ひやおろし 秋麗の炎」を。季節の彩を味わいで楽しむ、旬のお酒をお試しください。
料理を引き立てる食中酒
近江日野(現在の滋賀県日野市)上野田(こうづけだ)をルーツに、近江地方で地盤を築いた日野屋佐兵衛(1680年ごろ)。本州一円を巡るうち、飛騨の人情深さ・自然の美しさ・風俗の麗しさに惹かれ、その地で日本酒造りを始めるに至りました。
純粋な酒のうまみをとことん追求する自社精米。純米らしい味幅はそのままに、控えめな甘さと香りで料理の味を引き立てます。
酒の味は“心”でも変わる
良い米、良い水、優れた技術、恵まれた風土。すべてが揃っても「本当にうまい酒」ができるとは限りません。重要なのは、心。時代・環境に影響されない、酒のうまさにまっすぐ向き合う蔵元の心が何より大切です。
時代が流れても、酒蔵が受け継いできた思いは変わりません。それが個性・伝統というものです。世界に誇れる日本酒の個性は、時代を経てなお変わらないこだわりに支えられています。
珠玉のひとしずくを集めて
「飲んで旨い酒を、熟練の蔵人が愚直に醸す、本道の酒造り」。酒造り140年を超えたいまでも技術研鑽・人材育成・伝統文化の継承に余念はありません。
伝統と技術を何より重んじた、9代目渡邉久憲の酒造り。創業より受け継がれた諸白吟醸造りの味わいにご期待ください。
「かたふね」の生みの親として
上越市大潟区、海岸線にほど近い竹田酒造店。蔵が立つ砂丘は、米の甘さやふくよかな旨味を引き立てる天然の濾過(ろか)装置です。
“目で見て、体で感じる酒造り”が竹田酒造の本懐。妥協無しの酒造りによって生まれる一杯は、まさに至福の味わいです。
その地の恵みにこだわりを
青森県黒石市の中でも最古の歴史を誇る、鳴海醸造店。1806年(文化3年)より受け継いだ技術を詰め込んだ『菊乃井』は、酒造の成功を願って槽口に菊の枝を置いた逸話から名付けられた、伝統の銘柄です。
酒造に適した米選び(「華吹雪」「華想い」「華さやか」)に、県産にこだわって選んだ酵母(「まほろば吟」「まほろば醇」「まほろば華」)。貴重な八甲田山の軟水を加え、独自の酒造りにこだわりを持っています。
地酒でつなぐ、食の幸せ
「地酒」とは、地域や文化的背景への深い理解から、地域の恵みを100%活かし切る銘柄。地域に醸(かも)され、地域に愛される一本でありたい。そういう意味で、柿崎の「地酒」づくりを目指したい。そんな心意気を感じさせる酒蔵です。
生きるに欠かせない「食」を引き立てる一本で、人と人を紡ぎ、幸せな時間を広げていく――、そんな“至高の脇役”づくりにこだわり続ける矜持が、味にも個性となって表れています。
「弥右衛門」を生んだ風土
創業は江戸時代中期、寛永2年(1790年)。以降9代にわたり受け継いできた酒造りの技術。飯豊山の伏流水を仕込み水として使用して「弥右衛門酒」などの銘柄を生み出してきました。酒造好適米は無農薬の良質な米を使用。自前の田んぼやそば畑も使用し、命を育む「農」にもチャレンジしています。
喜多方の風土と米、そして水のなめらかでやさしい味わいが、混然一体となって押し寄せてくる…。自然の恵みを活かした酒造りが特徴です。
歴史と自然に育まれた銘酒
長野県松本市にある「女鳥羽の泉」。環境省の「平成の名水百選」にも選ばれた水を仕込水に用いています。さらに、厳選された酒米を伝統の技で醸した清酒が「善哉」と「女鳥羽の泉」。信州の歴史と自然が生み出した、城下町松本の銘酒です。
神木から名付けた銘柄
伊勢南部の地、櫛田川と宮川に挟まれた紀州街道の山里。そこに「鉾杉」というお酒の蔵元があります。
口当たりの良い伏流水から生まれるお酒。伊勢神宮の神域にそびえる杉の神木から名前をとったのが、鉾杉という銘柄です。
良い米、良い水、そして手作りにこだわる蔵元の姿勢。伝統豊かな「味の文化」を受け継ぎ続ける老舗です。
小さな村の、小さな蔵で
俳人松尾芭蕉や紀行作家・菅江真澄も愛した信州の片田舎、洗馬街道の山間に美寿々酒造はあります。本当に本当に、小さな佇まい。しかし、苔むした道祖神、街道筋の漆喰の長屋門、うっそうと生い茂る杉木立の山寺山門などが織りなす静謐な空気もまた、美寿々の酒の一味でしょう。
まろやかで懐かしく、バランスの良い味わい。この地で育った酒造米「美山錦」から手作りで醸す酒は、多くの酒通に愛される逸品です。
自然豊かな北上の地で生まれた、新進気鋭の一品
1894年に岩手県北上市で生まれた喜久盛酒造は、震災を機に花巻市へ。映画業界で活躍する高橋ヨシキさんの発案により「タクシードライバー」と名付けられた銘柄は、日本酒ファンだけでなく多くの方から愛されるお酒となりました。
甕(かめ)による挑戦的な仕込み
愛媛県今治市にて1831年生まれた、八木酒造部。そこで生まれた日本酒は、創始者の出身地の紋である「山丹」に、名刀“正宗”に例えられる酒のキレの良さから「山丹正宗」と名付けられました。
微細な穴が無数に空いた甕(かめ)には、お酒の良質な熟成を促す効果があると言われています。そのぶん外気の影響を受けやすいまさに“諸刃の剣”。手がかかるぶん、珠玉の味わいです。
銘醸並ぶ中の、小さな酒蔵
高知県安芸市にある、山海近くの集落。雨を集めて流れる「赤野川」近くに井戸を掘り、仕込水として使用しています。ふくらみとやわらかみのある酒に適した水。これに惜しみなく時間と手間をかけて日本酒にするのが、有光酒造です。
辛口を好む土佐の地にありながら、柔らかく・丸く。なごみをもたらす銘酒は、心の栄養となるでしょう。
和をもって、酒づくりの心とする
春は新緑が彩り、夏・秋にはそれぞれ鮎とサケがのぼる中津川。元和年間(1615~1623)に創業した、菊の司酒造がある地です。
調和ある蔵の酒は、人まで和ませる。そのときどきで異なる水、米、天気や気温を見極めながら、長年の経験と勘で酒造りを行っています。酒は、生き物。時として、魔物。一人ではできない酒造りに「和をもって、酒づくりの心とする」姿勢で取り組む酒蔵です。
自然の揺らぎとともにつくるお酒
まったく同じ酒造りをしても、毎年違う味になる。それこそ水・米・酵母が織りなす、自然の揺らぎといえるでしょう。時代により、求められる味も違う今。どんな個性を加えられるかが、地酒杜氏の真骨頂だと考えています。
ひとくち含むと、やわらかな香りと旨味が広がる。とろりと舌に絡みつく。そして、次の瞬間には消えている。――理想の酒を表現するなら、こんなところでしょう。この本家松浦酒造場の『鳴門鯛』を通して、ぜひ多くの方に酒造りの奥深さを知っていただきたいと思います。
お酒という“景色”をつくる
三陸に漂う、漁火。自然と漁燈の溶け合った静謐な景色の中、お酒造りを思いを馳せる。お酒は、その土地の景色かもしれません。気候や風土、文化。このような地域の個性こそが、地酒を育てるものです。
新鮮な海の幸・山の幸に恵まれた、浜千鳥のお酒。口当たりやキレの良い甘みが特徴です。自然と一つの酒造りで、この地域・この蔵でしか実現できない独自の“景色”を映しています。
酒好きの竜神様が宿る蔵
日本一小さな町、高知県赤岡。小仕込みにして手作りの『豊能梅』は、この蔵で生まれます。
平成6年の、本当の話。蔵人たちが、100年以上風雨に耐えてきた蔵を改築しようとした年のことでした。海から大きな竜巻が現れ、町中が大騒ぎになったのです。蔵も他人ごとではありません。いったいどうなるやら…と見守るばかりの彼らを尻目に、竜巻は新蔵の真上ですうっと消えてしまいました。そして、驚くことにその年のお酒はまさに傑作。飛び切り上出来の大吟醸酒です。この蔵には、今もきっと酒好きの竜神様が住み着いているのでしょう。
宗味 -soumi- 伝統と、独自の技術
『宗味』の生地、島根県の益田(ますだ)。歌聖「柿本人麻呂」や画聖「雪舟」もこよなく愛した地です。始祖右田右京亮隆正の法号「恩誉宗味」から名付けた銘柄。隆正は家業として1602年ごろに酒造りを開始したと言われ、以来当蔵は400余年の星霜を経た歴史があります。
豊かな自然と、伝統の技術が織りなす酒造り。口当たりや香気の良さはもちろん、美しい自然の恵みが生きた銘柄こそが右田本店の『宗味』です。
お酒を口にする喜び
寛文5年(西暦1655年)。伊勢の国より旅立った一人の青年が、長い年月をかけて酒蔵をつくりました。ついに始まった、待望の酒造り。初めてつくったお酒の喜び。こうした創業の間隙を脈々と受け継ぎながら、酒蔵に関わるすべての人々と感動を分かち合ってい――。鈴木酒造を語るに欠かせないストーリーです。
関東の華 醸造元
清酒「関東の華」ほか、各種日本酒を生み出す聖酒造。蛍が舞い、沢蟹が遊ぶのどかな自然の中で、酒造りを続けています。カギを握るのは、赤城山西南麓に流れる清冽な伏流水。170年あまりの歴史を、味わい深い水の恵みと技術の中で守り続けています。
地元の泉を思わせる「水」の酒
静岡県藤枝市にある、志太泉酒造。古くからの地元の地名「志太」にある泉のような透明感ある酒。さらにそこに、字面から「志し太く、泉のように沸き立つ酒造りを」という願いを込めて命名したのが由来であると伝えられています。
酒の香りや味わいを決める要素は多種多様。中でも志太泉の特徴を強いて挙げるならば、水の使い方が特徴的です。志太泉の清冽な仕込水を活かした、芳醇な香りと味わいにご期待ください。
周防大島の技術と、舞い上がる龍のイメージ
山口県周防大島の酒造りを学んだ松田徳三によって、福川の地に創業。明治28年より続く技術は『男自慢』の銘柄を生み出しました。まろやかで、芳醇。穀物の旨味を引き立てる手作り純米酒を醸造しています。
辛みあるファーストタッチを、奥行きのある旨味が追いかけます。余韻を残すは、適度な酸味。まさに天に上るかのような――龍が尾をたなびかせ雲間に消えていくような――味わいが、銘柄『龍の尾(たつのお)』の由来です。
米の使い分け
愛鳥家だった初代当主に名付けられた『鷹勇』。大谷酒造は、大山をはじめとする中国山地を背に日本海を臨む、自然豊かな大地の中で「辛口」にこだわったお酒造りを続けてきました。
原料米は酒造好適米の『山田錦』を基本に、『玉栄』や『五百万石』、戦前に因幡地方でだけ生産されていたという幻の酒造好適米『強力』を使い分け。気候の変化に敏感な米だからこそ、毎年厳選した米だけを使っています。
角田山の麓に、麹の鶴亀あり
明治23年より続く、越後鶴亀。角田山という山麓の町内で「人々に喜ばれる酒を」「おめでたい商標を」と命名されました。
酒造りは麹に始まり、麹に終わる。越後鶴亀では「こうじ箱」という道具を用いることで、この最も大切な麹造りに熟練の杜氏の完成を発揮させています。越後鶴亀ならではの味わい深いお酒づくりには、必要不可欠な工程といえるでしょう。
厳しい寒さのなか光る、あたたかみある手作りのこだわり
江戸末期より「西の蔵」として親しまれてきた西飯田酒造店。冷え込みの厳しい善光寺平の環境は、まさに酒の仕込みには最適。厳しい寒さの中でも伝統のぬくもりが感じられる、柔らかな味わいの銘酒を生み出しています。
大量生産より、手間と時間をかけた逸品。そこに生まれる個性豊かな味わいこそが、西飯田酒造店らしい本物の酒造りにつながるものだと信じています。
旅人を癒やした信州木曽路の旨し酒
中山道沿いの宿場町である「木曽福島宿」に生まれた、明治の酒蔵。それが七笑酒造です。中山道を行く旅人の楽しみは、他でもない「旨し酒」でした。七笑の酒もまた、先人たちの心身を癒やしたものです。
七笑(ななわらい)という名の由来は、遡ればとある地名に行きつきます。武士の始祖とも言われる豪傑「木曽義仲」のように、豪快でおおらかな日本酒の味の原点を、守る――、そんな姿勢が印象的な、硬派の酒蔵です。
酒造りひとすじ、300年
良質な米、清冽な水。いずれも酒造りには欠かせないものです。豊かな自然に囲まれた紅花の里、高勢で生まれた寿虎屋酒造。杜氏や蔵人の技術・こだわりにより醸し出される至福の一滴は、まさに300年の歴史の中で脈々と受け継がれてきた心技の極みといえるでしょう。
寿虎屋酒造の日本酒は全量、蔵王連峰の樹氷をはじめとする雪解け水を使用。400年以上のときを経て濾過された地下水脈は、柔らかい口当たりが特徴です。
地域に愛される『澤姫』
奥州街道の宿場町・白澤宿。古来より生活・農業に欠かせない水路が町中を巡る地です。その中心にあるのが、井上清吉商店。肥沃な土壌と豊かな水資源をもとに、地域に根差した酒造りを続けています。
井上清吉商店が目指しているのは「地域に愛される酒造り」。白澤から譲り受けた「澤」の字に「姫」を加え、愛される存在としての象徴を名前で表現しています。優雅さの共存する美酒は、地元下野(栃木)の人にも深く親しまれているのでしょう。
人々に愛される、島のお酒
小豆島唯一の酒造会社、MORIKUNI。おいしい水を求めて辿り着いた小豆島の地で、土地を愛し伝統を守りながら、人が集う場づくり、そして理想の酒造りを追求しています。
特徴は、米の旨味を感じられる色つきのお酒にあります。瀬戸内海沿岸の良質な酒造好適米を使用。“小豆島の地酒”にこだわり「日本棚田百選」「里山百選」に選ばれている小豆島中山地区千枚田で香川の酒米「オオセト」を作付けしています。
日本酒の原点から、技術を未来へつなぐ
萬屋(よろずや)と仲介業を営む傍ら「自分の酒は自分でつくろう」と思い立った武田近平氏により、1904年(明治37年)に開業された酒蔵です。
こだわりは「安心と人の五感が満たされる酒造り」。時代によって異なるニーズに応え、米・酵母・製造技術すべてにこだわり抜いています。近年は山廃仕込みの純米吟醸、袋搾りの無濾過商品に取り組むなど希少価値の高い商品の提供に力を入れています。
復興と、酒造りと
「酒」という力水づくり。そこには、震災で故郷と暮らしをいっぺんに失った彼らにとっては「復興」そして「文化継承」という大きな意味が込められています。
ブランドは「磐城壽」と「一生幸福」。震災以降三季醸造を取り入れました。酒造りの喜びあふれる手仕事のほか、すべてを瓶貯蔵。一部は雪室での貯蔵を行い、随時拡大予定です。水の良さと米の良さを素直に活かした酒造りで、日本酒の可能性をさらに拓いています。
飲み手に感動を与える「美味い酒」
越後流・南部流。かつて技を競い合った杜氏(とうじ)たちの技術を受け継ぎ、それぞれの長所を活かす形で生まれたのが、現在の酒造りです。
南部流の濃醇さと越後流の淡麗さ。若鶴酒造ならではの味わいをお楽しみください。
蘇った銘酒、御子鶴
料理に合わせやすく、人と人との絆を結ぶ食中酒。派手さを抑えた仕上がりで、たった一口を含むだけでも心がときめくような味わいに仕上げています。
諏訪御湖鶴酒造場は、長野県の下諏訪町で唯一の酒造として1918年に創業。『御子鶴』の魅力を今より広げたいという思いから新蔵を稼働させるなど、さらなる発展に意欲的です。
「昔ながらの造り」へのこだわり
寛文元年(1661年)以来、350年を超える歴史と伝統。蔵こそ建て替えがあったものの、厳冬の寒さを利用した寒仕込みは、南部杜氏ならではの伝統を受け継いだ至高の技術。少量生産の高級酒は「地の味」として高い評価を得ています。
飽きないお酒、また飲みたいと思えるお酒。冷えた空気に研ぎ澄まされた繊細な味わいの中に、まろやかな味わいが温かみを残します。
「十旭日」銘柄の由来
明治40年。当時は東宮だったのちの大正天皇が山陰地方を巡行の際、侍従長の木戸孝正侯に献上した酒が「天下一の美酒なり」と賞賛され、「旭日」の揮毫を受けました。
雄大な自然に囲まれた出雲平野の恩恵こそが、お酒造りの鍵です。山間部で育った米に、北山から湧く水、発酵の主役である微生物。この地にしか出せない魅力が、多くの方に愛されています。
「一粒の米にも無限の力あり」
はるか昔、元禄時代より続く伝統は「一粒の米にも無限の力あり」という理念とともに。地元のお米・水を用いた、身体にやさしく旨い酒。地域と一体化した酒造りが印象的な酒蔵です。
但馬杜氏の丁寧な手造りの技は、昔ながらのこだわりに支えられた技術です。「明日も明後日も飲みたい酒」の秘密は、特別な工程や新しい技術より、徹底した掃除と手を抜かない信念なのです。